美里町牛飼字清水江の安すぎて怪しい土地…

美里町牛飼字清水江の一区画が販売中です。

美里町牛飼字清水江282-41の価格

目を引くのは何といってもその価格です。

造成されて上下水道が引き込まれた分譲地が100万円です。
（※水道には後述しますが難点があります）

昨今はインフレ傾向で中古車ですら乗り出し価格で普通に100万円を超えるのにです。

 
何か落とし穴があるのではないかと逆に不安になってしまいますよね。

物件の特徴や売買条件を詳しくみていきましょう。

美里町牛飼字清水江282-41の注意点

注意点① 立地

物件は小牛田駅から徒歩17分です。駅から歩けない距離ではありません。

郡部なので、都会ほど駅からの距離は重視されませんが、それでも決して周りに何もない訳ではありません。

学校も複合商業施設も比較的近距離です。

住環境良く平地なので美里町内では比較的住みやす立地でしょう。

 
ただし、あえて難点を上げるとすると、

この地域は昭和40年頃の造成と思われますが、多分、造成前は田んぼだったのでしょう。地盤はあまり良くないかもしれません。
（地盤調査してみないとわかりませんが）

 
そして、造成が60年くらい前なので古い家が多い印象です。新参者が溶け込めるのか不安に思う方もいるでしょう。

ただし、チラホラ建て替えたり新しめの家はあります。

そして、建物はほぼほぼ住宅で、高層なものはないので、日照や治安、騒音の心配はほとんどなさそうです。

注意点② 道路

前面道路は町道で幅員約4mと少し狭いです。

しかも、前面道路は奥で行き止まりになっています。

ただし、平地でアップダウンがないので、丘陵地で幅員4mの古い団地とくらべればだいぶマシです。

注意点③ 土地の形状・境界

形状は整形で、面積は208.06㎡（62.93坪）と住宅用地としては王道的な広さです。

また、隣地との境界は至ってシンプルで、雑草や樹木の枝が境界線をまたいだりはしていますが、建物が越境してるといったことはありません。

ただし、隣地との境界にコンクリートブロックの塀がありますが、境界の中心に設置されています。

昔はこのように設置することが多かったです。お互いの境界なのでフェアな位置にということで。

でも、これだと塀の修繕や撤去についてお隣さんと相談する必要があります。

注意点④ 塀に傾きあり

しかも、塀が傾いています。

道路面は自分のものなので相談は不要ですが、南側は隣地との境界線にあるので、隣地の所有者にお伺いを立ててやるのが無難です。

というか写真の通り雑草というか樹木がひどいことになっています。

これらの伐採、処分はかなりの労力というか、それなりの費用が掛かるはずです。

注意点⑤ 古屋あり 要解体

処分といえば一番費用が掛かるのが古屋の解体です。

近頃は解体費用も値上がり傾向なので数百万円掛かるでしょう。

 
中には古屋を解体せずリフォームして使用することを考える方もいらっしゃると思います。

しかし、1階の床は蟻害でひどいことになっており、公共下水は来ていても接続しておらず汲み取りで、その他も長年放置した古屋なのでコンディションは推して知るべしという感じです。

もちろん、購入した後どのように使おうが買った方の自由ですが、少なくとも私なら使用を諦めます。

注意点⑥ 水道

水道は引き込まれていますが、敷地内引込管の口径が13ミリと細く、一般的な住宅に建て替える場合は20ミリ口径のものに入れ替えなければなりません。

前面道路を掘削して管を入れ直すので工事費用50万円程度は掛かるでしょう。

売買条件は現況渡し

売買条件は、この状態のままの引渡しとなります。

また、物件のデメリットについて網羅したつもりですが、仮に上記以外の問題が購入後に判明しても補償はありません。

 
それでも100万円なら相場からして安いと言えると思います。

極端に安くて、土地を転がして儲けられるほどではないでしょうが、美里町方面で実際に土地を探している方にとってはお得な情報だと思います。

 
なお、100万円は売主に支払う金額で、不動産購入時には諸経費が掛かります。

下は現金購入時の予測諸経費となりますので参考までに。

【物件概要】
■所在地：美里町牛飼字清水江282-21　■交通：JR東北本線「小牛田」駅 徒歩約17分　■敷地面積：208.06㎡（62.93坪）　■用途地域：第一種住居地域　■建ぺい率：60％　■容積率：160％　■土地権利：所有権　■地目：宅地　■接道状況　西側：幅員約4ｍ公道　■設備：公営水道・公共下水■現況：古屋付き（現況渡し）　■取引態様：媒介　■手数料：5.5％（税込）